車窓から差し込む陽の光で目が覚めた。体を起こし薄いカーテンを開くと、その向こうにはどこまでも続く田園風景が見え、眼下を掠めるヤシの木のような熱帯樹林が南の地に来たことを知らせていた。まだ始まったばかりの朝を纏った寝台列車は、そしてさらに南…
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